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知らないと大失敗!? M&Aから始まる「PMI」とは?

M&Aに関する書物をお読みになった方なら、一度は「PMI」という言葉を目にしたことがあるかもしれません。大手企業のM&Aでは「M&Aの成功はPMIが8割を占める」などと言われ、非常に重要視されています。では、スモールM&Aの場合はどうなのでしょう?今回はスモールM&Aにおける「PMI」についてお話していきたいと思います。

【PMIの意味】

「PMI」とは「Post Merger Integration」の略で、買収後の経営統合の各種作業を意味します。大手企業の場合を想定してPMIの流れの一例を挙げてみますと、
① 経営統合の最終目標までのプロセスを具体的にプラン化し、メンバー全員が共有。
② 統合に必要な各プロジェクトを設定し、各々の責任者を選定する。
③ 各々の責任者が具体的な指標の達成に向けて、スケジュールに沿って執行していく。
といったかたちをとることが多いといえるでしょう。
では、スモールM&Aの場合の「PMI」も、上記のようなフローで進めていくのでしょうか?決してそんな必要はありません。あくまで私見ではありますが、一概に「PMI」といっても一般のそれとスモールM&Aの場合の「PMI」とでは大きな違いがあると考えます。それでは次に、スモールM&Aの場合の「PMI」についてお話を進めていきたいと思います。

【スモールM&AにおけるPMIとは?】

スモールM&Aの場合、「株式譲渡」や「事業譲渡」といった手法(スキーム)を使って行うことが大半で、「吸収合併」や「新設合併」などといった手法をとることは、まずないといってよいでしょう。スモールM&Aの「PMI」の場合、「合併」という手法を使用しないにも関わらず、「合併」であるとか「経営統合」といった概念が入ってくるがために、イメージしづらくなってしまうのではないかと考えます。
 スモールM&Aの場合の大前提は「売上であったり利益であったり、雇用といったものを維持すること」です。これらができてこそ、初めて次のステップに進むことができます。そのために、売り手側の経営者が一定期間在留したりして、買い手側の経営者とともに企業文化や制度といったものの融合を図っていくのです。したがって、スモールM&Aにおける「PMI」とは、単なる買収後の経営統合ではなく、「買い手企業が売り手企業の支援を得てより成長していく過程」ととらえるべきでしょう。売り手側の社員と買い手側社員との食事会といったイベントや決起会等、手段は様々です。「企業文化の融合を図り、社員の気持ちを一つにすること」、それこそが、スモールM&Aにおける「PMI」といえるでしょう。M&Aは「成約」が目的ではありません。「成功」こそが目的なのです。