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M&Aノウハウ特集

売りたい方必見!! 売れる会社の共通点とは?

以前、M&Aで「『売れる会社』と『売れない会社』の差って何?」というお話しをしました。今回はさらに踏み込んで「売れる会社」に共通する特徴をいくつかご紹介していきたいと思います。先回のお話しと重複する点もあるかと思いますが、どうぞご了承ください。「売れる会社」とは「買い手にとって魅力がある会社」と言い換えることができます。今回はその視点からお話をすすめていきます。

【社内の体制について】

買い手側は売り手側企業の経営者や秀でた営業マンが抜けた時に、その人物が持っていた人脈や販売ルートも同時に失くなってしまって売上や利益が下がり、会社の価値までもが毀損してしまうことを懸念します。
そういったことから、
・ 社内にノウハウが蓄積していて、経営者や秀でた営業マンが抜けても売上をつくる仕組みができていること
・ 職務分掌がきちんと整備されていて、例え経営者が抜けても会社の運営に関わる支障が限定的であること
などが特徴として挙げられます。
中小企業では経営者の影響が大きい場合が多いだけに、売り手側はなるべく早い時期から権限委譲を進めて、自ずと売上がたつ仕組み作りをしていくことが必要です。

【会社の財務面について】

言うまでもなく、会社の財務内容が優れていれば、買い手側も安心して交渉に臨めます。簿外債務もなく決算書の数字が信頼できるものであれば、有利な交渉が進められるでしょう。
・ 売上・利益ともに安定もしくは向上している
・ 自己資本率が高く、借入金が少ない
といった特徴は、とりたてて挙げるほどでもない当然の理想といったところです。

【会社の業種について】

M&Aの対象となる業種は千差万別で、極端な話、キャッシュを生むビジネスであれば全てが対象となると言ってよいでしょう。要は買い手側が興味を持ってくれるか否かの一点につきます。そういった意味で需要が多いのは、
・ 市場が拡大している業種
・ 規模のメリットが働く業種
・ ストックビジネス等の安定収入が望める業種
といった特徴が挙げられるでしょう。

【M&A期間中の対応について】

一般的にいってM&Aには時間がかかるものです。売却を決意すると経営のモチベーションが下がってしまったり、M&Aの条件交渉にかかりきりになってしまう経営者もなかにはいらっしゃいます。しかしながら、月々の実績だけは絶対に落とさないように頑張っていただきたいと願います。月次の売上が下がってしまうと、それを理由に売却価額を減額される可能性が生じてしまうからです。改めて言うまでもありませんが、M&Aでは売り手側も真剣なら買い手側も真剣です。時には買い手側から耳の痛い質問を受けることもあるでしょうが、できるだけ迅速かつ誠実に対応することが肝要です。真摯な対応は必ず評価として売り手側にかえってくるものだということを忘れてはいけません。以上のことから、
・ M&A交渉中も本業を疎かにしていない
・ 買い手側に真摯に礼を尽くしている
といった特徴が挙げられます。


以上、買い手にとって魅力がある会社という視点から「売れる会社の特徴」を列記してきました。これらはこうありたいという理想的な面を多分に含んでいる特徴としてお考えください。これらの特徴のいくつかでも当てはまっていれば「売れる」可能性は大いにあるのです。シナジー等の存在により、他社からみて「なんらかの強み」を持っていることこそが最大の「売れる会社の特徴」なのです。